全国食肉学校で総合養成科前期コース卒業記念感謝祭、大盛況

 公益(社)全国食肉学校(小原和仁学校長)は25日、9月30日に卒業を迎える総合養成科前期コースの卒業記念感謝祭を、群馬県佐波郡玉村町の同校で開催した。学生たちが製造した精肉、加工品、総菜品の即売会を年に3回、卒業式ごとに行っているもの。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、1枚につき2人まで入場できる「入場整理券」を事前に配布し、入場の人数制限を行いながら開催している。
 入場整理券には400組近い応募があり、抽選で110組の当選を決めた。当日は家族連れなど多くの人が訪れ盛況。指定時間での来場のため混雑はなく、密となることが避けられ、安心してゆったりと買い物を楽しみ、かごいっぱいにお値打ち品を入れていた。一方、学生としても一度に入る来場者が少ない分、一人ひとりに丁寧に商品を紹介していた。
 今回即売会で開店した店は「肉の幸(さち)」、「お肉のおいしさを通じて地域に感謝する」の思いを込めた。社長を勤めたのは北海道畜産公社から派遣され、総合養成科前期コースに入校した森脇正登さん。「中央の平台に見た目にもインパクトのある骨付きハムや部位ごとの味わいが楽しめる焼き肉用の大容量盛り合わせやステーキ重、焼き肉重など、部門を越えて目玉商品を集めた」と意気込みを語った。前期コース卒業生8人と1年コース8人が、午前2時半起床で商品づくりなどにあたった。
 精肉は群馬県産の「上州牛」や「上州麦豚」にこだわり品ぞろえ。総菜では「メンチカツ」「鶏唐揚げ」などのベーシックな商品のほか、試食を重ねた「プルコギサンド」や「ミルフィーユカツ」を品ぞろえ。唐揚げ売り場ではウイスキーボトルとグラスを使って、ハイボールとのマリアージュを提案するなど、陳列や訴求にも工夫をこらした。
 加工品では「骨付きハム」「ロースハム」「ベーコン」をはじめ「スペイン風チョリソー」、白ソーセージの「ヴァイスヴルスト」やオリジナルの「ギョーザウインナー」「ゆず胡椒ウインナー」を開発して、品ぞろえを行った。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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