農水省は8月31日、令和5年度農林水産関係予算概算要求の概要を公表した。予算要求額は総額2兆6,808億円(4年度当初予算額2兆2,777億円)で前年比17.7%増。(1)生産基盤の強化と経営所得安定対策の着実な実施、需要拡大の推進(2)2030年輸出5兆円の実現に向けた農林水産物.食品の輸出力強化、食品産業の強化(3)環境負荷低減に資する「みどりの食糧システム戦略」の実現に向けた政策の推進(4)食の安全と消費者の信頼確保—–などを柱に据えた。
畜産関係では、「畜産生産力.生産体制強化対策事業のうち家畜改良の推進等」が5億3,600万円(4億1,600万円)で増額となり、家畜の増頭に合わせ、肉用牛や乳用牛、豚、鶏の改良や肉用牛の出荷時期の早期化を推進するとともに、肉用牛の繁殖肥育一貫経営や地域内一貫生産などにより、畜産物の生産力および生産体制の強化を図る。「畜産経営体生産性向上対策」は10億600万円(10億600万円)と前年と同額を計上。酪農.肉用牛経営の省力化.事故率低減などに資するロボット・AIなどの先端技術の導入や、それらの機器等により得られる生産情報などを畜産経営の改善のために集約し、活用するための体制整備などを支援する(続きは食肉速報に掲載)
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