全国食肉事業協同組合連合会は29日、令和4年度食肉流通HACCP推進事業(JRA事業)のHACCP手引書作成委員会を、東京・港区のアジミックビルで開催した。この事業は令和2〜4年度を実施期間として、全肉連および首都圏食肉卸売業者協同組合、全国食肉業務用卸協同組合連合会が事業実施主体となり、食肉流通業者の実態を調査するとともに、各地域でHACCPの普及啓発に取り組むもの。
令和2〜3年度の時点でHACCPにかかわる技術指導や巡回指導、セミナーを実施。さらに、普及に向けたパンフレット「HACCPに沿った衛生管理がスタートします!」、食肉流通業に特化した衛生管理のための「食肉処理業向け・HACCPに基づく衛生管理のための手引書」、導入に関するさまざまな取り組みをまとめたDVD「食肉販売業・食肉処理業のHACCP義務化に向けた取り組み」を作成・配布した。今年度も推進委員会の開催、技術指導および巡回指導、セミナーの実施に加え、食肉流通業に特化した手引書(基準A)などの資料作成に取り組む。また、食肉処理における食品安全、衛生管理のレベル向上を図るために必要な一般衛生管理プログラムやHACCPプランの作成、記録・保存の方法などを取りまとめたセミナー動画(DVD)も作成・配布予定となっている。
令和5年度以降の予定では、食肉卸・小売業の現場での負担軽減、衛生管理の徹底を実現するため、HACCP義務化に対応した衛生管理普及啓発に向けてツールを作成する。
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