現在、国産豚肉相場は前年を大きく上回る高値で推移しており、今後も高値を維持する見通しです。そうした中、ウクライナ情勢の影響や急激な円安等により、飼料価格も高騰しています。
輸入ポークにおきましても、供給がタイトな中、円安が進んでおり、価格メリットの打ち出しがむずかしくなっています。また、国産豚肉にとっては年々、良質となりゆく輸入ポークとの差別化戦略が求められています。
近年、国産豚肉のブランド化傾向が強まっています。ブランド化することで、他の豚肉との差別化を図るとともに、それぞれの良さ、個性を打ち出しています。
これらを受けて量販店や食肉専門店といった小売店や飲食店でも、店舗のオリジナリティーを発揮すべく、積極的にブランド豚肉探しが行われております。
食肉通信社ではこのほど「銘柄豚肉ハンドブック」の2022年版を発刊することとなりました。発刊にあたり、昨年秋ごろから全国のブランド豚肉の主たる生産者・出荷者を対象にアンケート調査を実施。その結果、425銘柄を収録いたしました。
主な掲載内容はブランド名・ロゴマーク▽生産・出荷などの実施主体▽飼育管理の方法など(出荷日齢、出荷体重、給餌飼料基準)▽対象食肉の処理および出荷など(と畜場名、処理工場名、年間出荷頭数、主な卸売企業、販売指定店制度の有無)▽商標登録の有無、GI登録の状況、規約の有無▽輸出に関して▽ブランドの特徴――などとなっております。
本書は隔年発行で、小売分野はもとより外食企業のバイヤーをはじめ、メニュー開発担当者ら幅広い分野から注目されています。商品政策の見直しやメニュー改訂時などの豚肉の導入の手引書として1社・1部署にそれぞれお備えただきたく、お早めの購入をお薦めいたします。
図書名 銘柄豚肉ハンドブック2022▽体裁 B5版、240ページ▽定価 2200円(税込み、送料別)