農水省は27日、「官民物流標準化懇談会 パレット標準化推進分科会」の中間取りまとめを公表した。
わが国の重要な社会インフラというべき物流は、現在、労働力不足をはじめ多くの課題に直面している。令和3年6月に閣議決定した総合物流施策大網(2021〜25年度)では、取り組むべき施策の大きな柱の一つに「物流DXや物流標準化の推進によるサプライチェーン延滞の徹底した最適化」をあげており、パレットの標準化について、同会で検討を進めてきた。
今回の取りまとめでは、パレット標準化の定義として、標準規格のパレットを標準化された方法で運用すること(ユニットロード化・一貫パレチゼーション)を通じ、パレット化可能なすべての荷物の効率的な輸送・保管を実現することを示し、対象範囲を国内物流/工場などの施設〜卸売業等の物流施設などとした。また、これからパレット化を図る事業者には平面サイズ1100×1100mmのパレットを推奨する。今後、パレット利用実態の把握を進め、パレット化実施済みの事業者も含めたパレット標準化に向けて、規格(高さ・強度等)・運用(循環システム実現等)の両面で引き続き検討していく。
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